カレーパンの元祖その1 – 東京 新宿 中村屋

惣菜パンといえばカレーパン。そんなカレーパンの元祖には諸説あります。
新宿中村屋のカレーパンもその諸説の内の1つですが、純インドカレーを使った初めてのカレーパンという意味合いで言えば、新宿中村屋が起源と言えるでしょう。

こちらはクリームパンの元祖としても有名なお店です。

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元々のきっかけは、1916年(大正5年)インド独立運動家ラス・ビハリ・ボースが、インドがイギリスから独立をするための政治活動を行っていたことから祖国を追われ、日本に亡命をし、新宿中村屋に訪れたことに端を発します。
当時日本とイギリスは同盟関係。
イギリス政府は日本政府に対してラス・ビハリ・ボースの日本国外への退去を要求します。

しかし当時のアジア独立主義者や愛国主義団体はこれに反発し、新宿中村屋の創業店主であった相馬愛蔵によってラースをかくまわせることを工作しました。
しばらくの間、ラス・ビハリ・ボースは中村屋のアトリエに隠れて居候をすることになります。

一方ラス・ビハリ・ボースは、独立運動家としての顔も持ちながら食に対して、特にカレーに対して深い造詣を持っている人物としても知られていました。

明治時代のその頃、日本ではイギリス海軍カレーが一般的。ラス・ビハリ・ボースは、日本で食べられている少しの具材とサラサラのルーのカレーを見て憤慨したそうです。
当時の中村屋には喫茶店を興す構想があり、ラス・ビハリ・ボースは中村屋の新メニュー開発に関わることとなります。
その過程で生まれたのがカレーパンだったのです。

中村屋ビルの改装工事を経て、2014年に3年ぶりに営業を再開した新宿中村屋。
現在中村屋のカレーパンは中村屋ビルB1Fのスイーツ&デリカショップ「ボンナ」で販売されています。
ガラス張りのキッチンで、緻密にカレーパンが作られていく過程を見ることができる上にいつでも揚げたてを食べることができます。
また、中村屋のカレーパンのこだわりは他店よりも一回り大きいパン粉を使い、食べ応えにアクセントをつけているそうです。
(中村屋では現在でもラス・ビハリ・ボースに敬意を表して、カレーパンのことを彼の発音を用いて「カリーパン」と読んでいます)

明治時代当時からも大人気で、そして現在でも一日数百個売れているという超人気の惣菜パン。
お近くに寄られた際は是非召し上がってみてください。

———-新宿中村屋基本情報———-
・創業年
・1901年4月1日(明治34年)
・営業時間
10:00~20:30(元日定休)
・住所
・東京都新宿区新宿三丁目26番13号

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